あおを はっけんした ちいさなヤン

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イマジネイション・プラス(出版2023/9/30)
ジャンーリュック・アングルベール(著・絵)
はしづめちよこ(訳)

小さなヤンは画家の見習いとして働いています。
ある日、「最も美しい青色でドレスを描いて欲しい」という注文があったが、当時は入手困難な青色。
小さなヤンは、その青色を見つけようと考えます。
画家には思いつかない方法で青色を発見していくヤン。
その青は今「プルシャンブルー」と呼ばれます。
活路を開く子どもたちに、大人はどれだけ救われてきただろうと思える一冊です。

雪わたり

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6年生の教科書で宮沢賢治さんが紹介されているようなので、私が一番好きな絵本を紹介します。宮沢賢治と言えば齋藤孝先生の「声に出して読みたい日本語シリーズ」にも掲載されている「風の又三郎」や「雨にも負けず」が有名ですが、この絵本でも「キックキックトントン」や「かたゆきかんこしみゆきしんこ」など声に出して読みたいフレーズが幾つも繰り返し出てきます。また内容としては数十年前の絵本であるにも関わらず、現代社会にも通じる風刺も効いており(ネットの意見やデマを信じで拡散してしまうなど問題になりがちですよね)まずは自分自身の心の目で他者や物事を見る事の大切さを教えてくれる1冊です。

発行元:好学社 宮沢 賢治(著/文)小林 敏也(イラスト)宮澤 賢治(著/文)

開運えほん

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はなちゃんは、お家の玄関に門松があるのを見つけました。
これは、お正月になるとお家にやってくる”としがみさま”のためのめじるしだということを
おばあちゃんに教えてもらいました。
そして大晦日の晩、としがみさまは、はなちゃんの前にあらわれました。
なんと!不思議なことに、大人にはとしがみさまの姿が見えていません。はなちゃんだけが見えているのです。
はなちゃんは、としがみさまと一緒に年越しそばやおせち、お雑煮を食べ、初詣をしたり縁起物を買ったり、おそろしい!?初夢を見たり・・・。

日本のお正月には、「新しい一年を、楽しくえがおですごせますように。」
という願いをこめた、かざりつけ、食べ物、行事、遊びがたくさんあります。
今年のお正月は、ひとつひとつにこめられた願いを思い浮かべながらすごしてみませんか。

「かいうん、かいうん」。よい一年になりますように。

著 者:かんべあやこ
出版社:あかね書房

ぐるんぱのようちえん

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これは、とっても大きな象のぐるんぱのお話です。ずうっとひとりぼっちで暮らしてきたので、汚くてくさいにおいがします。ときどき「さみしいな」と言ってメソメソ泣いていました。ある日、ジャングルのみんなに体をきれいにしてもらい、働きに出かけることになりました。いろいろな仕事場で一生懸命に働きますが、いつも失敗ばかりで「しょんぼり、しょんぼり」。そんなぐるんぱが、たくさんの子どもたちのために作ったのは、とても素敵な幼稚園でした。
失敗を繰り返しながらも前に進めば、自分の居場所は、きっと見つかるよ!と励まされる絵本です。
「ぐるんぱのようちえん」
西内ミナミ/作
堀内誠一/絵
福音館書店
群馬県立館林美術館で、ぐるんぱの絵を描いている堀内誠一さんの展示会が開催中です。
(2023.10/7~12/17)

オオカミくんはピアニスト

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オオカミくんは、ひとりぼっちのピアニスト。
ある時、演奏依頼の手紙が届く。
大きなピアノを引っ張って、
一度も会ったことのない相手のところに出掛けて行く。
どんなに遠くても。
演奏をして家に戻ると、また寂しくなる。
すると、また演奏依頼の手紙が届く.....

今日もまた、
ピアノを引っ張って演奏に出掛けていく
オオカミくんの姿が目に浮かびます。
次はどんな出会いが待っているでしょうか。

今はひとりかもしれないけれど、
きっと誰かが必要としてくれている。

幻想的で、美しく繊細な絵。
耳をすませば聞こえてきそうなピアノの音色。

切ないけれど、心があたたかくなる、
勇気をもらえる絵本です。

著者:石田真理
発行所:新風舎

たまごにいちゃん(ひまわりえほんシリーズ)

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子どもにとっても楽しい絵本ですが、大人になると、また違った楽しさがあふれる絵本です。成長することへの不安をそっと拭い去ってくれるような素敵なお話です。ぜひたくさんあるシリーズをお楽しみください。

てんごく

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『ごんぎつね』や『てぶくろをかいに』の作者・新美南吉さんが、お母さんへの思いをこめてつづった詩が絵本になりました。絵を描いた長野ヒデ子さんは92年前に書かれたこの詩を以前から絵本にしたかったそうです。

『天国』という題名にドキッとして、死んでしまうのかな?こわいのかな?と思いましたが、『てんごく』はあたたかくてやさしいものでした。

「おかあさんたちは みんな ひとつの、てんごくをもっています。」

新美南吉 作
長野ヒデ子 絵
のら書店

かかしのじいさん

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田んぼに立つかかしのじいさんのしごとは、いねを守るために
すずめをおっばらうこと。ちゅちゅん、ちゅちゅん、やまから
すずめがおおぜいでやってくる。
「こら、くっちゃならねえぞ」ぎろっとにらむじいさんに、
「やーだよ」と、すずめはまいあがる。

雨がしとしとふる日、かかしのじいさんはとてもたいくつな気
持ちになった、、。いつしか、じいさんとすずめの心にあたた 
かい変化がおとずれる。

田んぼとかかしとすずめの風景。
秋の日本の情景を美しく描いている一冊です。

  深山さくら・文
  黒井 健 ・絵
  佼成出版社・出版社

おおきなかぼちゃ

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9月に入っても、まだまだ暑い日が続いていますが、我が家に可愛いオレンジのかぼちゃが届きました。もう秋なんですね。

このお話は、ハロウィンに参加しそうな皆んな出てきて。また、どこかで聞いたことのある『おおきな・・・』のようなお話です。

こんな素敵なかぼちゃ、どうやっいただきましょう?
やっぱり、秋は『食欲の秋』ですよね。

旅のはじまり (黒ねこサンゴロウ1)

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ひとり旅を愛する船のり、黒ねこサンゴロウの冒険を描いた、全10巻からなる「黒ねこサンゴロウ」シリーズ。
小学生にピッタリの読みやすいシリーズながら、うれしさ、悲しさ、せつなさなど、さまざまな感情があふれる大人っぽい物語です。手にとれば、きっとあなたも主人公サンゴロウのクールな生きざまに憧れてしまうことでしょう。これから始まる長い夏休み。あなたもサンゴロウと冒険の旅に出掛けてみてはいかがですか?

10巻は長いと思われる方も、ぜひ第1巻『旅のはじまり』を開いてみてください。いつも心の片隅であこがれている冒険へ、あっという間に連れていってくれる作品です。

『旅のはじまり』は、ひとり旅へでかけた男の子ケンが、特急列車にのるところから物語がはじまります。そこへ途中から乗り込んできたのが不思議な黒ねこサンゴロウ。サンゴロウは、これからうみねこ族の宝を探しに行くのだと言います。手にしていたのは宝の地図。「いっしょに、くるかい。つれていってやってもいいぜ。」サンゴロウはケンを誘います。さあ、わくわくする冒険の始まりです。

作者:竹下文子
絵:鈴木まもる
出版社:偕成社
発売日:1994年7月

『トンちゃんってそういうネコ』

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トンちゃんはシマシマの元気なネコ。毎日楽しく暮らしています。トンちゃんは足がひとつありません。三本足でちょっと困ることもあるけど、風のにおいをかいだり、チョウチョウを追いかけたりするのが大好き!トンちゃんはできないことに落ち込んだりしないで、できることを楽しんで「まんぞく」しています。トンちゃんって、そういうネコなんです。トンちゃんと出会って、トンちゃんと友だちになってくださいね。

おっとあぶない!

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これは、カエルたちに伝わる
むかーしむかしのお話。

カエルが、まだカエルではなかったころ
幾多のピンチを

「くわれてたまるか!」

と、姿を変える〜カエル〜ことで
たくましく生きぬいてきたカエルたちに
語り継がれる、もうひとつの進化の物語ー。

梅雨の今、通学路でカエルを見かけたら
ついつい絵本に出てくる長老ガエルを
思い出してしまうかも。。。?



作・絵  サトウマサノリ
出版社  パイ インターナショナル

バムとケロのにちようび

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作・絵: 島田 ゆか
出版社: 文溪堂
発行年: 1994年9月

今回は人気の「バムとケロシリーズ」から、雨の季節に読みたい絵本をご紹介します。

このシリーズにはストーリーでは一切語られないのに毎回描かれる不思議なキャラクターが登場し、何度も読み返したくなります。もちろんお話は楽しくドキドキわくわくすること請け合いです。
私個人的にはバムみたいなお母さんになりたいと憧れます。バムはケロちゃんの友達ですが、とってもおおらかで楽しい時間を作る名人なのです。

ぜひ親子で楽しんでいただきたい一冊です。

ほうさんちゅう

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とげとげ、つんつん、ぷつぷつ、にょきにょき
なんだかふしぎな形がたくさん!
ロケットのようだったり、まき貝のようだったり、おしゃれなめがねのようだったり……
みんな、みんな、「ほうさんちゅう(放散虫)」という生きものの骨。
こんな形の生きものがいるなんて!
どうしてこんな形になったんだろう?おもしろい形、きれいな形、ふしぎな形に、きっとびっくり目がまるくなる。
ほうさんちゅう、小さな生きものの世界をのぞいてみてください。

巻末には、放散虫の生態や、調査・研究のくわしい解説つき。

まくらのせんにん そこのあなたの巻

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ぞうさんに、きりんさん、うさぎさんに、たこさんと
次々と謎の穴にはまってゆく動物たち。

「これは、ただごとではないな」

そうなのです。ただごとではないのです。
何とかしてください!仙人さま!ところが仙人さままで!?

「こうなったら『そこのあなた』に頼むしかないな」

えっ?そこのあなたって?
驚きのしかけに盛り上がる、最高の一冊です。

作: かがくい ひろし
出版社: 佼成出版社

月のふしぎ  はじめてのかがくのえほん

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監修 大沼 崇   絵 石垣 渉
発行 マイルスタッフ
同じ時間の東京とオーストラリアとでは月はどんな形にみえるかな?うみがめの赤ちゃんが満月の夜に生まれることが多いのはなぜ?美しい絵と、分かりやすい少ない言葉で月の世界に惹き込まれていきます。様々な切り口から興味深い情報が得られる本です。幼児から大人まで一緒に楽しめますよ。