ぐるんぱのようちえん

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これは、とっても大きな象のぐるんぱのお話です。ずうっとひとりぼっちで暮らしてきたので、汚くてくさいにおいがします。ときどき「さみしいな」と言ってメソメソ泣いていました。ある日、ジャングルのみんなに体をきれいにしてもらい、働きに出かけることになりました。いろいろな仕事場で一生懸命に働きますが、いつも失敗ばかりで「しょんぼり、しょんぼり」。そんなぐるんぱが、たくさんの子どもたちのために作ったのは、とても素敵な幼稚園でした。
失敗を繰り返しながらも前に進めば、自分の居場所は、きっと見つかるよ!と励まされる絵本です。
「ぐるんぱのようちえん」
西内ミナミ/作
堀内誠一/絵
福音館書店
群馬県立館林美術館で、ぐるんぱの絵を描いている堀内誠一さんの展示会が開催中です。
(2023.10/7~12/17)

オオカミくんはピアニスト

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オオカミくんは、ひとりぼっちのピアニスト。
ある時、演奏依頼の手紙が届く。
大きなピアノを引っ張って、
一度も会ったことのない相手のところに出掛けて行く。
どんなに遠くても。
演奏をして家に戻ると、また寂しくなる。
すると、また演奏依頼の手紙が届く.....

今日もまた、
ピアノを引っ張って演奏に出掛けていく
オオカミくんの姿が目に浮かびます。
次はどんな出会いが待っているでしょうか。

今はひとりかもしれないけれど、
きっと誰かが必要としてくれている。

幻想的で、美しく繊細な絵。
耳をすませば聞こえてきそうなピアノの音色。

切ないけれど、心があたたかくなる、
勇気をもらえる絵本です。

著者:石田真理
発行所:新風舎