最新更新日:2024/05/13
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学びあい、つながりあい、一人ひとりの未来をひらく〜自立、協働、創造に向けた主体的な学びを支え、可能性を最大限に伸ばす〜

谷元委員 所感(抜粋)

 昨年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、教育活動に様々な影響を及ぼしました。

 今年の1月26日中央教育審議会は、「令和の日本型学校教育」の構築を目指して、全ての子どもたちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの実現を答申しました。

「指導の個別化」と「学習の個性化」を教師視点から整理した概念が「個に応じた指導」であり、学習者視点から整理した概念が「個別最適な学び」であると説明しています。

 そして、これからの学校は、教師が専門職としての知見を活用し、子どもが自らの学習の状況を把握し、主体的に学習を調整することができるよう促していくことが求められると示しています。

 次に「協働的な学び」については、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善につなげ、子ども一人ひとりのよい点や可能性を生かすことで、異なる考え方が組み合わさり、よりよい学びを生み出していくようにすることが大切であると示しています。 

 この2つの学びを実現するため、これからの学校教育を支える基盤的なツールとして、ICTの活用が必要不可欠であり、一人一台のタブレット端末の配備が求められたということです。

 また、これまでの教育実践とICTとを最適に組み合わせることで、学校教育における様々な課題を解決し、教育の質の向上につなげていくことが必要である。と答申しています。

 これからの授業実践で大切なことは、単元や題材の大きなまとまりの中で、子どもが考え主体的に学習に取り組む場面や、対話的に活動する場面を設定し、振り返る場面や学びを深めるための発問の工夫が重要です。教師が子ども一人ひとりの実態を把握し、子ども自身が、自分の学習進度や学習課題にあった教材や内容に取り組むことで「個別最適な学び」の実現が可能となります。子ども一人ひとりの良さや考え方の違いを子どもたちが認め合い、授業の中で深めることで「協働的な学び」の実現も可能となるのです。

 枚方市教育委員会は、ICTを効果的に活用した枚方の教育の全体像として「枚方版ICT教育モデル」を作成し、ICTを活用した授業実践事例を掲載することができました。
 
 枚方版ICT教育モデルは、枚方授業スタンダードを実践し、「主体的・対話的で深い学び」の実現とともに、タブレット端末を効果的に活用することで「個別最適な学び」と「協働的な学び」を実現するために作成されたものです。

 また、授業での活用だけでなく、家庭学習や子ども支援、家庭連携、業務改善、さらにブログ等の情報発信にもつなげ、「いつでも」「どこでも」つながり続けることができる本市のタブレット端末と通信環境の特徴を最大限に活かし、教育委員会と学校、保護者、地域が協働して、児童・生徒の「生きる力」を育んでいきたいと考えています。

 社会が変革し予測困難な今、未来を生きる子どもたちが、持続可能な社会の創り手となるよう「枚方版ICT教育モデル」の実践を進め、多様性と柔軟性を持った学校教育の充実を図っていただきますようお願いします。

 幼稚園では、幼児一人ひとりの望ましい発達や、幼児同士の温かい人間関係が育まれますよう「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を見据え、より良い教育環境の整備に努めていただきます様お願いします。

 結びに、枚方市の教育理念である「夢と志を持ち、可能性に挑戦する“枚方の子ども”の育成」を目指し、教育委員会と学校が一体となり、保護者や市民の皆様、地域の皆様に「枚方の教育が良くなった」と実感してもらえるよう各学校園での取り組みをお願いしまして、年度当初の所感といたします。

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