最新更新日:2023/11/29
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学びあい、つながりあい、一人ひとりの未来をひらく〜自立、協働、創造に向けた主体的な学びを支え、可能性を最大限に伸ばす〜

令和3年度第1回教育委員会定例会・協議会 教育委員の所感(谷元教育委員)

□はじめに
昨年は、新型コロナウイルス感染症の拡大が、教育や社会に様々な変革をもたらしました。
文部科学省は、G I G Aスクール構想を前倒しし、児童生徒に一人一台のタブレットの配備や高速大容量の通信ネットワークの整備をはじめ、教育の情報化を具体的に進めることにしました。I C Tを活用した教育は、多様な子どもたちを誰一人取り残すことのない公正に個別最適化された教育の実現を目指すため、学びの選択肢を増やし新しい学校教育のあり方を改めて考え見つめ直し、教育の可能性を広げることに繋がるものです。
新学習指導要領の学びの姿には、「これからの社会がどんなに変化して予測困難になっても、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、子どもたちそれぞれが思い描く幸せを実現してほしい。」と書かれています。
社会が変革し予測困難な今、子どもたちの未来への可能性を最大限に伸ばすため、枚方市教育委員会が作成を進める枚方版「教育モデル」が、未来を生きる子どもたちの学びを深め人生を切り開くスキルを身に付けられるよう、教育委員会が一体となって枚方市の教育改革に取り組んで参りましょう。

□校長面談
さて本日は、昨年11月26日から12月24日にかけて実施しました校長面談について報告したいと思います。今回の校長面談は、I C Tを活用した授業改善を中心に各学校の進捗状況を聞きました。I C Tを活用した授業改善が進んできた学校には、主に5つの特徴がありました。
1点目は、校長がビジョンを持ちリーダーシップが発揮でいている
2点目は、I C T推進チームやワーキングチームを組織し、組織的な取り組みを進めている
3点目は、I C Tを活用し、ペーパーレス化などの業務改善に取り組んでいる
4点目は、Googleクラスルームなどのアプリを使って家庭との連携ができてきた
5点目は、学校のブログを充実させ、情報発信を積極的に行おうとしている
の5点です。
これらの取組を進め、活用が進んできた学校の校長先生は、面談でも意欲的で自信に満ちた報告をされ、中にはiPadを使って学校の取組をプレゼンする校長先生もいました。子どもたちが生き生きと授業や家庭学習に取り組んでいる姿を見て、教職員も以前にも増して頑張ってくれていると大変喜ばれていました。
小学校では、iPadを活用し、ロイロノートを使って子どもたちに思考力や表現力を育てようと授業改善に取り組んでいたり、思考ツールを使って校内研究協議会での協議に活かしたりしている学校がありました。
小学校では、以前から大型テレビが教室に設置されており、書画カメラを使って発表したり、ノートに書いた自分の考えを説明したりしてきました。iPadとアップルT Vの導入により、自分の考えを発表したり友達の意見を共有したりすることが効率的・効果的にできるようになったようです。
一方中学校では、教室に大型テレビが設置されていないため、先生がプロジェクターを教室に持ちこみ、書画カメラやタブレットに繋いでいることが、結果としてミライシードのようなアプリを使った授業改善が進まない要因の一つになっているように思いました。しかし、教科会を活発に行うことで授業改善を図ろうとしている中学校では、iPadの活用も多く校内研究も進んでいるという報告がありました。生徒会活動や文化祭、SDG’sを総合的な学習で取り組んでいる中学校は、iPadの活用も多くGoogle FormやGoogle Classroomの活用も進んでいるということでした。
今後は、iPadを活用し、授業改善・業務改善・家庭学習・家庭との連携をさらに進めてもらいたいと思います。そのためには、教育委員会がそれぞれの学校の実態や課題をしっかりと把握し、どのような支援が必要か、具体的な学校ごとの方策を考え組織的に対応していく必要があります。特に活用が進んでいない学校には、集中して指導・支援する必要があります。
iPadが配備されてそれほど時間も経っていない今、すでに学校間に差が生じているという事実を、教育委員会はもっと重く受け止めなければなりません。活用が進んでいない学校は、
1点目の、校長がビジョンを持ちリーダーシップが発揮でいていない
2点目の、I C T推進チームやワーキングチームを組織し、組織的な取り組みを進められていない。
この2点が大きな課題として挙げられます。
そのため、学校で具体的な目標やロードマップ、アクションプランを作成していても、机上の空論になってしまっているように思いました。
3学期が始まり新型コロナウイルスの感染が拡大している状況が続いています。枚方市の児童生徒に新型コロナウイルスの陽性者が出た学校も報告されはじめました。
枚方市教育委員会は、新型コロナウイルス感染症の拡大への備えとして「I C T機器を活用した新型コロナへの対応についてのガイドライン」を示しています。枚方市のすべての小中学校が、そのガイドラインに沿った対応ができるよう周知徹底と指導・支援をお願いします。

□枚方市成人祭「はたちのつどい」
次に1月11日に開催予定であった枚方市成人祭「はたちのつどい」についてです。
当初、枚方市成人祭「はたちのつどい」につきましては、「新型コロナウイルス感染症の動向が心配な中ではありますが、本式典が新成人にとって一生に一度の大切な式典であることに鑑み、さまざまな感染対策を行いながら予定どおり開催する。」としていました。
しかし、新型コロナウイルス感染症の状況が、昨年末から新年にかけ拡大傾向となり、ご存知の通り1都3県では国が緊急事態宣言を発出することとなりました。その後大阪でもその傾向が強まり枚方市では、新成人の皆さまやご家族の皆さまの安全安心を最優先し、「延期」することを決定しました。直前の変更となり、新成人の皆様をはじめご家族、関係者の皆様には大変なご迷惑をおかけし誠に申し訳なく思っております。
また延期の周知に関する対応に当たっては、電話による問い合わせへの対応、新成人個人宅へのポスティング、市の広報車による巡回放送、ポスターの掲示、さらに11日当日は、各中学校の校門に従事者を配置し新成人が来られた場合への対応など大変ご苦労をおかけしました。心より感謝申し上げます。尚、延期された成人祭「はたちのつどい」は、感染拡大の防止を強化しながら3月28日に開催することが決定しました。新型コロナウイルスの感染が終息に向かうよう祈りたいと思います。
最後に新型コロナウイルスの感染が拡大する中、1月14日には大阪、兵庫、京都等7府県にも緊急事態宣言が発出されました。事務局の皆さんには、ご心労をおかけしながら業務に従事していただいております。
あらためまして、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

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枚方市教育委員会
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