あおのじかん

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太陽がしずみ、まっくらな夜がやってくるわずかな時間、空の色は鮮やかな水色から濃い青へと美しく変化します。
その時間を「ブルーアワー」と呼び、この絵本がうまれたフランスの言葉がもととなっているそうです。

ページをめくるたびに濃くなっていく青。その空の下では、青い生き物や植物たちが夜を迎える準備をしています。

青い色には、心をおだやかに、静かに落ち着かせる効果があるといわれています。
大型連休も終わり、疲れが出やすいこの時期。1日の頑張った心をいやす、すてきな絵本を手にとってみてください。

出版社:岩波書店
文・絵:イザベル・シムレール
訳  :石津 ちひろ

わたしとなかよし

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新学期がはじまってひと月が経とうとしています。
毎日楽しく過ごせている人も、まだまだ不安と隣り合わせな人もいるかと思います。

この本の主人公は笑顔が素敵なぶたの女の子。
お気に入りの鮮やかな服を着て明るく生活しています。
自転車をこいでいるときも、ご飯を食べているときも、いつもわたしはわたしと一緒。
失敗してしまったときは、へっちゃらへっちゃらと自分に話しながら...。

女の子は言います。
「わたしはわたしをだいじにするの。」
ね、すてきでしょ!

作・絵: ナンシー・カールソン 
訳: なかがわ ちひろ

出版社: 瑞雲舎
発行日: 2007年03月

ぼくはふね

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新1年生のみなさん、入学おめでとうございます。
2年生から6年生のみなさん、進級おめでとうございます。
今年度最初の本の紹介は、画業50周年目に当たる今年発刊されたばかりの五味太郎さんの集大成と言われている絵本です。黒いカバーからのぞく主人公の「ぼく(ふね)」がなんともかわいらしく、どんなお話が描かれているのかワクワクしながらカバーから取り出すと、主人公の「ぼく」がカラフルに描かれた世界を進んでいきます。

もうだめだ ぼく おしまいだ ・・・

そうつぶやいた「ぼく」にどんな言葉をかけたらいいのでしょう?
そんな「ぼく」も最後のページではこう言います。

ぼくは ぼく 
ぼくは ふね

絵を楽しむだけでなく
少し自分に自信を持てなくなった時に
「自分らしく、前に進めばいいんだよ」
と背中を押してくれるような絵本です。
自分らしく、元気にそして笑顔あふれる学校生活になりますように。

五味太郎;著/文|イラスト
福音館書店:発行
2024年出版