御宿中の友だちへのプレゼント作り「海の交流」では野沢温泉村の子どもたちが御宿町に訪問し,「山の交流」では御宿町の子どもたちが野沢温泉村に来村します。 本年度,海の交流は7/24〜26の日程で行われます。 そこで子どもたちに,「お世話になる御宿中の友だちに感謝の気持ちを伝えるにはどうしたらいいか?」と聞いたところ,「プレゼントを渡したい」という意見が多く出ました。 話し合いの結果,野沢温泉村の伝統工芸品でもある「アケビ細工」で作った物をプレゼントしようということになりました。 もちろん子どもたちだけではどうすることもできないので,村内でアケビ細工の工房を開いていらっしゃる上野さんにお手伝いをお願いしたところ,快くお引き受けいただきました。 まず,上野さんは「アケビ細工」の歴史についてお話しされました。そして現在では,アケビのつるが入手しづらいことから,「籐」を使った製品が多いと伺いました。 そしていよいよ制作です。今年,御宿町に訪問する1・2年生35名に対し,御宿中の1・2年生は71名になります。単純計算で一人2個作らねばなりません。「これは大変だぞ」と我々職員もいっしょに取り掛かりました。 ところが職員がもたもたしている間に,子どもたちはすいすい編み上げていくではありませんか! 話を聞くと小学校時代にクラブ活動でアケビ細工作りをやっていた子どもたちが何人かおり,その子の様子を見ていた初体験の子どもたちも,呑み込みが早く,中には3個も編み上げた子どももいました。 カラフルに染められた籐を織り交ぜながら編み上げた籠は,とても素敵な作品となりました。 上野さんからは「みなさんの作品は,世界でたった一つの作品です。Only Oneの作品です。No1よりも,Only Oneのみなさんが素晴らしいのです。」という心に響くお言葉をいただきました。 今回の制作にあたり,材料の準備から籠の土台となる部分の準備,そして学校での指導に至るまで,貴重な時間を割いてくださった上野さんに,この場をお借りし,御礼申し上げます。 御宿町の友だちもきっと喜んでくれると思います。 御宿町訪問が今からとても楽しみです! つつじ山公園の植樹昨年度の1年生に引き続き,2年目になります。 つつじ山公園は,つつじの名所として村民に愛されてきた場所であると同時に,「百番観音」といわれる百体の仏像が祀られている場所でもあり,江戸時代から野沢温泉村の人々の心のよりどころでもあった場所です。 昭和50年代ごろの写真を見ると,山全体に温かな色のつつじが咲き誇り,とても美しい公園でした。 ところが近年,つつじが枯れたり開花しなかったり,また,他の種の混入が顕著になるなどの影響により,かつての景観は見られなくなりました。 そこで野沢温泉村と野沢温泉村観光協会が主体となり,もう一度かつてのつつじ山の美しさを取り戻そうと「つつじの植樹事業」を始められたのだそうです。 すると,この趣旨に賛同いただいた「公益財団法人HIOKI奨学・緑化基金(日置電機(株)内)」様より,「山ツツジの苗300本」を寄贈いただけることになったのだそうです。 そこで,中学生もお手伝いできないかということで昨年度より,1年生が山つつじの植樹に参加させていただいているのです。 前日からの雨が心配でしたが,子どもたちが山に着くころには日差しも見られる好天に変わりました。 この日は,中学生の他に,役場の方,観光協会の方,NPO法人おせっ会の方,各関係団体の方,総勢60名ほどおいででした。 商工産業課の方にこれまでの経緯と植樹の仕方についてお話を聞き,いよいよつつじ山公園へ。 つつじの株は,ある程度根が張り大きく育っていました。株を持つ手が震えるほどの重さでした。 斜面は写真で見るのとは違い,かなりの斜度があり,気を緩めると転がり落ちそうな山肌でした。 スコップで穴を掘って,一株一株,慎重に植えていきます。 子どもたちは,全盛期のつつじ山公園の写真を初めて見た時に, 「わー! きれい!」 という歓声を上げました。 「自分たちもきれいなつつじ山公園をみたい!」 そんな気持ちが,一生懸命な姿にあらわれていました。 観光産業課の方も驚くくらい,植樹は早く終わりました。 最後はみなさんで記念写真を採りました。 子どもたちの表情に,自分のためだけではなく,村のために頑張ったことへの「自負」のようなものが感じられました。 貴重な機会をいただいた村の方々と日置電機の皆様に,この場をお借りし,御礼申し上げます。 |
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